10月の予定

毎度お知らせが遅くなりました。
10月の営業スケジュールはこんな感じです。

とある店休日、焙煎と仕込みの合間に小腹がすいてコンビニでサンドイッチとスムージー的な飲み物を購入したところお会計が750円でした。
特に値段を気にすることもなくレジへ向かった私ですが、頭の片隅ではぼんやり500円未満を想定していたので一瞬「?」となってしまいました。
もちろん店員さんのミスではありません。
ものの値段がいつのまにやらこのくらいの水準になっていることに平素ボーっと生きている私は軽い驚きを覚えたわけであります。

同日、作業をしながら聴いていたラジオでちょうどニューヨークの物価についての話題が出ました。
コンビニでこれといった特徴があるわけでもないシンプルなハムサンドを手に取ると平気で8ドル、日本円で1000円を超えてくるのが当たり前であると。
外食産業の上昇っぷりはさらに顕著で、ファミレスレベルでも1人あたり10,000円を超えることが珍しくないらしいです。
では皆が皆それ相応に稼いでいるかというと必ずしもそうではなく、シェアハウスで自炊がデフォルト、外食なんてしませんよ、という層もかなり増えているとのことでした。
数時間前に500円未満を想定していた自分がちょっと恥ずかしい。

いったいお前はなんの話をしているんだいと思われるでしょう。
端的に申しますと弊店でも徐々に値上げしていきますということです。

昭和生まれの私(いや、あえて我々と言おう)には一つの大きな基準値があります。
「不二家のショートケーキ250円」
これです。
幼少期に植え付けられたこの基準のせいで、私はレジで「コーヒーとケーキ、合わせて1020 円です」とか言うたびに内心自分で「高いなぁ」と思っています。
しかし実際のところは高くないどころか昨今の原材料費を考えるとむしろ割安なくらいなのです(クオリティについては考慮しないでくださいね)。

「喫茶店で1,000円? 高くない?」
そんな昭和生まれスピリットは当の私にも未だ健在ではあります。
しかしそんなことを言い続けてたら早晩店が立ち行かなくなる。
一気にそんな時代になってしまった。
だから皆さん、ここはニューヨークスピリットで行きましょう。
え? 嫌ですか?
いや、あの、ニューヨークが極端であるならば間を取ってハワイスピリットでどうでしょう?
(と思って調べてみたらハワイはさらにすごいっぽい!)

いつにも増して長くなってしまいました。
いかな理由があろうと値上げというのは罪悪感を伴うものです。
後ろめたいと人間はよく喋りますね。

引き続きご愛顧のほど、ご無理のない範囲でよろしくお願い申し上げます。