検査結果

先日、検査入院の結果が出ました。
具体的な病名は伏せさせていただきますが、私の体内で免疫機能が暴走し、自らの臓器を攻撃・破壊し続けている状態にあるようです。
厚生労働省の定める指定難病に該当し、原因不明 & 回復不能とのことでオーマイゴッド。
とはいえ即座に命にかかわる病というわけではなく、「治癒」は望めなくとも「寛解」を目指すための対症療法は確立されているようなので、難病といえど大きなご心配には及びません。
また、周囲の人々に感染するような病でもありませんのでその点もご安心を。

長年悩まされてきた睡眠障害もこれが原因だったのか、と独り合点したのも束の間「そんな症例は聞いたことないですね」と主治医先生。
なんと、今回判明した難病と眠り病とは関連性がないみたいです。
我ながらつくづく珍妙な体であります。

今後は服薬と食事制限によって病状の悪化にブレーキをかけていくことが私にとっての治療となります。
食事制限の品目にコーヒーと菓子が含まれていなかったのは不幸中の幸いでした(ビールも飲めるっ)。
定期的な通院に加え、時には入院を伴うこともありそうな気配。
そんなわけで、まだまだ営業時間と曜日を固定することができません。
動ける時間に無理のない範囲で働いて参ります。
引き続きInstagram のストーリーズと X で当日お知らせする形を取らせていただきますので、ご来店の際はお手数ですがご確認をお願いします。

難病患者の営む店なんてイメージが悪いかもしれませんが、店の雰囲気も焙煎の方向性も仙人的な渋さを目指していこうかなと思っております。
食事制限によって味の濃いものを控えるようになりましたので、逆に味覚が冴えてくるなんてミラクルもあるかもしれません。
今後とも店の行く末を見守っていただけますと幸いです。

入院

今年は年始から結局ズルズルと体調不良が続いている屑店主でございますが、先日ひょんなことから病院で血液検査を受けたところ数値に異常が炸裂しまして、さっそく検査入院をすることと相成りました。
(9/19 から入院しております。更新が遅くなり申し訳ございません)

自分としては持病の過眠症が長引いているものとばかり思っていたので、このNetflixも驚きの急展開には少々うろたえております。
一方、今年はこれまで経験した過眠症状とは明らかに異なる部分も多々ございましたので、別の病の可能性が浮上したことに妙な納得感もございます。

そんなわけで、店は再びの長期休業に入ります。
再開時期を明言しておきたいところですが、いかんせん「検査」入院なので検査結果が出るまではなんとも言えません。
お医者さんからは最短5日、長いと2週間以上になると言われております。

不思議なもので、このところ初期(2017〜2018頃)の常連さんが久々に来てくれることが増えていました。
まるでなにかを察したかのように……。
なんの宣伝もしていないこの目立たぬ店を最初に見つけてくれた人たちの嗅覚の鋭さはやっぱり凄いなと感心しつつ、いやでもちょっと待っていただきたい!
私はまだ辞めるとは言っていないしそのつもりもない!
まだ察しないでほしい!

今後とも末長く見守っていただけますと幸いです。

過眠症から復活

過眠症からようやく復活しました。
ズルズルと長引いて自己最長記録を大幅更新。
ご不便をおかけいたしました。

弊店のお客さんの優しさは常軌を逸しているので、皆さん口を揃えて無理をするなと言ってくれます。
なのでお言葉に甘えて本当に無理のないスケジュールにしました。

ただしこれはフレックスタイム制におけるコアタイムのようなものでして、「少なくともこの時間はやってます」というものです。
状況を見ながら夜遅くまで延長したり、定休日に追加で営業したりするつもりです。
その際はInstagramのストーリーズおよびX (twitter) でお知らせします。

お客さんの動きは常に未知数なので、店休日を調整することでバランスを取らせてもらおうという魂胆です。
再びよろしくお願いいたします。

いやしかし、この過眠症というやつは一度スイッチが入るとどうにもならんな、と改めて思いました。
気合いや根性で解決できる問題ではない。
「喉が渇いた」と思ってベッドから立ち上がり、冷蔵庫へ向かう途中のソファで倒れこみそのまま15時間寝る、一旦目を覚ましてトイレへ行き飲み物を飲み、再びベッドへ向かう途中の今度は床(ラグの上)に倒れてまた10時間眠る。
といった具合にこの間、ベッド・ソファ・床のトライアングルを私はグルグルと周回していたわけなのでありますが、正常に戻った意識の今から振り返るとやはり我ながら異常であると言わざるを得ません。

「反復性過眠症」と調べるとサイトによって書かれていることが微妙に異なっていたりします。
「非常に稀」「100万人に1人」みたいな文言をよく目にしますが、実際はけっこういるんじゃないかと思っています。
というのも「親戚に同じ症状の人がいる」「友達にいる」「同僚に聞いたことがある」という話をよくされますので。
個人的に最も実際の感覚に近いことが書かれていたのはエーザイのサイトでした。
ご興味のある方はご一読ください。

過眠症経過報告

弊店、1/24より長い休業に入っておりました。
店主持病の反復性過眠症が2年ぶりに発症してしまったためです。
SNS では告知しておりましたが、肝心なこのホームページの更新を怠っておりました。
申し訳ございません。

回復の兆候が見え始めたので 2/13 よりリハビリ的な短時間の営業を再開しておりましたが、あいにく未だ睡眠が不安定でございます。
これを書いている前日にも27時間睡眠をやらかしてしまいました。

早く営業スケジュールを出したいものの、いかんせん翌朝起きられるのかどうかが自分で分かりません。
この過眠症状が出ている期間は平気で丸1日ワープしてしまったりするものですから。

なので 2/21(水)よりしばらくの間、営業時間は当日お知らせすることにいたしました。
お手数ですが、Instagram のストーリーズ または X (twitter) をご確認ください(当ホームページは更新に要する手間が多く即時性に欠けるので触りません)。

なお、「行ったら休みだった」現象を減らすために Google Maps は「臨時休業」としてあります。

完全に回復した時にまた更新します。
どうか気長にお待ちいただけますと幸いです。

1/8 – 2/4

あけましておめ……。
とは言い辛い年明けとなってしまいました。
しかし、おめでたくない場合の年始の挨拶を私は知りません。
あけまして……。
あけまして……。
本年もどうぞよろしくお願いします。

「おひとり専用喫茶」になってから丸3年が経ちました。
この形式で店を続けていられるのは稀有な事例だと自負しておりますので今後も続けていく所存であります。
が!
「行ってみたいけど怖くて入れない」みたいな声が(人づてに)耳に入ったりしますので、たまには「2人組OK デー」を設けてみようかなと最近思い立ちました。
かといって「おひとり専用」であることを気に入ってくれているご常連さんの混乱を招いてはいけないので、普段は定休日である月曜をメインにやっていくことになると思います。
ちょうど月曜は祝日も多いことですしね。

取り急ぎ1/8(月)、成人の日にやってみます。
2人組OK。
(3人以上は席数的にもオペレーション的にも厳しいですご了承ください!)
14:00 – 20:00
別に怖くもないし大した店でもないな、ということを確認する機会にしていただければ幸いです。

年末年始

夏は余裕だった「田中みな実式生活」。
すなわち毎日3リットルの水を飲む習慣。
さすがにこう寒くなると日々のノルマ達成に強靭な意志力を要するようになってきましたが、店主、人知れず継続しております。

40になったからでしょうか、これまで見向きもしなかった健康情報や小馬鹿にしてきた意識高い系習慣についつい関心が向いてしまいます。
もずく酢の克服。
サウナ瞑想。

そんな私が最近新たに手を出したのが「アロマ」。
写真右手に見切れておりますのは無印良品・超音波アロマディフューザーでございます。
ひょっとしてこいつは睡眠の質をあげてくれるのではなかろうかと思って半ば衝動的に買ってみたところ、これが大正解。
間違いなく寝つきが良くなりました。

ベルガモットにジュニパーベリーにゼラニウム……etc.。
早くも毎晩配合を変えて楽しんじゃったりしておりますけれども、精油の世界も凝りだしたらキリがなさそうな沼の気配がプンプンするのであまり深入りしないように気をつけなければなりません。

「お前はろくにコーヒーのブレンドもしないくせになにゆえエッセンシャルオイルを嬉しそうに混ぜておるのだ。コーヒーをやれコーヒーを!」

こうしたご批判は甘んじて受け入れます。

みなさま良いお年を。

11/6 〜 12/3

サマータイム終了。
季節の移り変わりとともにだんだん夜が寂しくなってきましたので今週よりウィンタータイムに移行します(夜型喫茶定着への道は険しい)。
営業時間が1時間繰り上がるのでご注意願います。

おかげさまで店主の引越しは無事完了しました。
幼少期からカウントしてみたら人生16回目の引越し。
私は引越し大好き人間です。

通常、引越しというのは必要に迫られてするものだと思います。
入学だとか就職だとか転勤だとか結婚だとか子供の学区がどうだとか。
しかし今回の私の引越しは違います。
転居の必要性などまるでない中、純然たる「引越し欲」のみに従ってとった行動なのであります。
旧居から新居までの距離はわずか300m。
郵便番号すら変わらない引越し。
変わったのは間取りだけ。
それでもなかなか血の気の引ける金額が吹き飛んでいくのが引越しの宿命。
まともな大人はこれを無駄遣いと呼びます。
しかし。

小説でも映画でも絵画でも、ものの見え方・感じ方を「少しだけ変えてくれる」タイプの地味な作品が私は好きです。
その場その瞬間に強い刺激を味わうものよりも、脳の回路がわずかに書き換えられて観賞後(読後)もそれが持続するかのような……。
私にとって優れたアートとはそのようなものです。
引越しにはその感覚があります。
今まさに、住み慣れたこの街が「少しだけ」違って見えています。
つまり引越しとはアートなのです。

余談ではありますが、新居の風呂場が磁石のくっつくタイプだったので山崎実業の tower シリーズを使って色々浮かせてみました。
シャンプー類はもちろん湯桶・風呂椅子・風呂蓋まで全てを壁に貼り付け、床には何も接していない状態。
これは想像を超えてとても快適でした。

10/2 〜 11/5

(投稿したつもりができていませんでした。10/7 再UPです。遅くなり申し訳ございません。)

今月は下旬に遅めの夏休みをいただきます。
自宅の引越しをする予定です(ワクワク)。

特にネット関係の契約をする時なんかに顕著ですけど、世の中には「このキャンペーンを適用するには一旦○○に加入していただく必要がございます。必要でなければすぐに解約していただいて構いません」みたいなフォーマットの商売がありますよね。
私、あれが苦手です。
「形だけ加入していただくだけで結構です。一カ月以内に解約していただければお金は一切かかりません」
大の苦手です。

この度の引越しにあたって様々な手続きや買い物をしておりますが、行く先々で上記のような話が出てきてうんざりしています。
今日は丸一日かけて家電量販店を巡ったというのに、どこもこんなのばかりで結局何も買わずに帰って参りました。
「ご案内のお電話を受けていただくことが必須になります」
なんじゃそりゃ。
私には動画配信サービスもウォーターサーバーも青汁定期便も必要ない!
必要なのはシンプルな冷蔵庫とシンプルな洗濯機だけだと言っているではないか!

店をやっている身としてはなるべく実店舗で買い物をしたいという気持ちが強いのですけども、なんだか疲れ果てて「もういいや。全部ネットで買っちゃおう」となってしまいました。

シンプルに。
シンプルに。
自分の商売は極力シンプルにしていこうと決意を新たにしたのであります。
弊店も今月から値上げに踏み切りますが、これに関しましましても付加価値なしのシンプルな値上げになる予定でございます(小声)。

9月

① 価格改定のお知らせ
来月(10月)より値上げをいたします。
店を始めた頃に比べ、コーヒーの生豆価格は3〜4割上昇。
卵や乳製品も1〜2割上がっています。
売上は横ばいでも手元に残るお小遣いは右肩下がり。
このままでは毎晩もやし炒めしか食べられなくなってしまう!
できれば見事苦手克服に成功したもずく酢も食べさせていただきたい。
一品あたり50円程度の値上げになると思いますが、決して暴利を貪っているわけではないことをどうかご理解ください。

②混雑タイム
すいている時間についてよく尋ねられます。
弊店は店の性質上ゆっくり過ごしたいお客さんが多いのでお気持ちはよく分かります。
しかし残念ながら弊店のお客さんの動きに決まったパターンはありません。
時間・曜日・天気に関係なく混む時は混み、暇な時は暇です。
ただ、「ここだけは確実に混む」時間というのはあります。
それはずばり土日の開店時間(15:00)。
開店から数分で満席になることが多いので、せっかくお越しいただいても入れない、もしくは1時間ほどお待ちいただくことになってしまいます。
数時間後には「そして誰もいなくなった」状態のこともよくありますのでご都合のつく方は時間をずらしてみてください。

8月の営業予定

仕事の都合で名古屋を離れるというお客さんから一冊の本をいただきました。
Kさんは本業の傍ら詩人(それも現代詩!)としての顔も持っており、若手詩人仲間のアンソロジーを自ら企画して最近出版したとのこと。

現代詩、って読んだことありますかみなさん。
誤解を恐れずに言えば、多くの人にとって「わけのわからない文章」であると言ってしまって差し支えないかと思います。
正直私もよくわかっていません。
ただ、若かりし頃に一度わかろうとしたことがあります。

大学生の頃、まともに読んだこともないくせにただ「詩人」という響きのかっこよさに憧れて現代詩のサークルに首を突っ込んでみたのです。
結局深くのめり込むことのないまま短期間でフェードアウトしてしまったのですが、何度かお邪魔した部室にいた人のことは強く印象に残っています。

複雑な現代社会を器用に生きる、とか、稼ぐ、とか、そういうのとは別の(というか逆の)ベクトルで桁違いに頭脳明晰な人。
あるいは近年いきなり登場したHSPなんていう弱者の被害者マインドにつけ込……(自粛)……みたいな概念とは次元の違うレベルで感受性の鋭すぎる人。
わからないながらも「すごい」と感じる詩を書くのはそういう人たちでした。

一見よくわからない文章でもただデタラメに書かれたものではなく、当然狂人が書いたものでもなく、むしろ「どこか秀でている」人たちが己の持てる知性と感性を総動員して一語一語を配置し構成されているものだったわけです。
このことがわかっただけでも私にとっては大きな収穫でした。

頂いた本では15名の詩人の各作品に続いてお仲間による相互評が付されており、様々な読み方・解釈が提示されています。
私は先ほどから便宜的に「わからない」という言葉を多用しておりますけれども、相互評を読んでいると現代詩の解釈には必ずしも「正解」があるわけではないことがわかります。
ではどこまでも自由かというと、自由ではあるが自由には責任が伴うというか、「何度も丁寧に読む」ことが解釈の最低条件であるということも同時に突きつけられます。
「作品→相互評」
この構成はお見事でした。

現代詩の入門書はいくつか読んだことがありますが、『とある日』は現代詩に触れたことがない人が初めて手に取るにふさわしい良書だと思います。
そしてなにより、頭脳と感性の研ぎ澄まされた20代の若者たちが実利とは無縁の営みに今日も本気で取り組んでいるのだと思うと私はワクワクが止まりません。