サマータイム終了。
季節の移り変わりとともにだんだん夜が寂しくなってきましたので今週よりウィンタータイムに移行します(夜型喫茶定着への道は険しい)。
営業時間が1時間繰り上がるのでご注意願います。
※
おかげさまで店主の引越しは無事完了しました。
幼少期からカウントしてみたら人生16回目の引越し。
私は引越し大好き人間です。
通常、引越しというのは必要に迫られてするものだと思います。
入学だとか就職だとか転勤だとか結婚だとか子供の学区がどうだとか。
しかし今回の私の引越しは違います。
転居の必要性などまるでない中、純然たる「引越し欲」のみに従ってとった行動なのであります。
旧居から新居までの距離はわずか300m。
郵便番号すら変わらない引越し。
変わったのは間取りだけ。
それでもなかなか血の気の引ける金額が吹き飛んでいくのが引越しの宿命。
まともな大人はこれを無駄遣いと呼びます。
しかし。
小説でも映画でも絵画でも、ものの見え方・感じ方を「少しだけ変えてくれる」タイプの地味な作品が私は好きです。
その場その瞬間に強い刺激を味わうものよりも、脳の回路がわずかに書き換えられて観賞後(読後)もそれが持続するかのような……。
私にとって優れたアートとはそのようなものです。
引越しにはその感覚があります。
今まさに、住み慣れたこの街が「少しだけ」違って見えています。
つまり引越しとはアートなのです。
余談ではありますが、新居の風呂場が磁石のくっつくタイプだったので山崎実業の tower シリーズを使って色々浮かせてみました。
シャンプー類はもちろん湯桶・風呂椅子・風呂蓋まで全てを壁に貼り付け、床には何も接していない状態。
これは想像を超えてとても快適でした。